こんにちは。
パリオリンピックで盛り上がっている神谷とは対照的に、
プロ野球推しチームが8連敗と盛り下がっている辻浦です。そろそろ中継を見るのも怖くなってきました…。
そして、さらに怖いのが、この猛烈な暑さです。年々、夏が厳しくなってきていると感じます。
建築中の現場では、この猛暑の中、職人さんたちが頑張って作業をしてくださっています。ありがたいです。
さて、前回のブログ「照明計画の基本」につづき、「光の色」について。
みなさん、照明の「光の色」気にしたことありますか?色を使い分けることで、お部屋の雰囲気や心理的な印象が変わるので、照明計画において重要なポイントの一つです。
光の色(光色)を数値で表したものが色温度(K・ケルビン)です。赤みがかった光色ほど数値が低く、青みがかった光色ほど数値が高くなります。
下の図を見てみましょう。
LEDライトは一般的に「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」があります。この中でも、赤みがかった光色の「電球色」は2700Kに対し、青みがかった光色の「昼光色」は6200Kと数値が高くなっていますね。
では、この色温度をどのように使い分ければいいのか。好みもありますが、生活シーンに合わせて選ぶのがおすすめです!
まずは、色温度による雰囲気の違いを見てみましょう。
「昼光色」と「電球色」を比較しました。「昼光色」のリビングは、明るく爽やかに感じます。作業する場所や明るさ重視の部屋などにおすすめです。「電球色」のリビングは、落ち着いたくつろぎの空間に感じます。リラックス効果もあるので寝室や、帰宅時にほっとできるような玄関にもおすすめです。
色温度を変えるだけで、お部屋の雰囲気は大きく変わるので、どんな風に過ごしたいのかを考えてみましょう!
クローゼットや洗面脱衣室は、「昼白色」をおすすめしています。肌の色や洋服の色がより自然な色合いになります。
また、キッチンの手元灯も食材の色味の確認や、刃物を扱うので安全に作業ができるように「昼白色」がおすすめです。
部屋の光色は、統一するのが基本的な考えですが、光色をミックスすることでより快適で、広く感じるという研究結果があります。このリビングは、中心に「温白色」、まわりに「電球色」を組み合わせています。
光色をミックスするときに注意点があります。中心とまわりのあかりの光色差をワンステップ以内にするということです!「電球色+温白色」「温白色+昼白色」はOKですが、「電球色+昼白色」はNGです。色温度差が大きいと、違和感を感じやすいからです。
と、まだまだいろんなテクニックがありますが…。長くなるのでこの辺で。
調色機能付きの照明もあるので、朝からお昼間にかけては「昼白色」で明るく爽やかな空間を。夕方から夜にかけては「電球色」で明るさを抑えて落ち着いた空間を。時間の経過に合わせて、光色を変えて、お部屋の雰囲気を演出すると暮らしもより豊かになります。
まずは、「この場所でどんな風に過ごしたいのか」を考えることが大切です。
光色だけでなく、照明も様々な種類がありますので、家づくりの一つとして、照明計画も楽しんでいただきたいですね。