自分の土地の周りには、境界を示すフェンスを立てたり、最低でもコンクリートブロックを積むことが当たり前になっています。
一方、定期借地のように、自分の土地ではない場合はどうするのでしょうか。
未来住建では、定期借地が2区画以上の場合は、定期借地同士の境界ラインには、写真のように(赤い矢印が境界)明確な境界を設けないことが多いです。段差もなく、自由に行き来できる仕様です。
理由は色々ありますが、主に大きなメリットが3つあります。
1つは、街としての見た目が良くなります。
定期借地で3区画以上の街として一斉に施工することが多く、1区画ずつフェンスで細かく区切られるよりも、広く伸びやかな印象と見た目が造れ、街としての一体感も生まれます。
2つ目は、土地の使用方法が広がります。
家と境界の間は、幅50cm~1m程の狭いエリアができますが、その狭さでは何かと使いにくく、裏に行くための通路くらいの使い道の無い死んだエリアになりがちです。
ですが、隣と合わせて2m程の広さになれば、自転車や道具も自由に置けて、使い勝手が広がります。
駐車スペースで言えば、境界に段差がなく隣のスペースも使って駐車できれば、かなり駐車しやすくなったり、駐車や発進時の見通しも良くなり、安全性も高まります。
3つ目は、お隣通しのコミュニケーションが生まれやすくなることです。
写真の街も7棟横並びに建つ街ですが、子供は端から端までかけっこして遊んだり、友達の家に気軽に庭から家に入ったりと、仲が良すぎて、どの子がどこの家の子かも見分けがつかない程でした。ご家族同士もお庭でBBQしたりと仲が良く、良好なご近所付き合いが育まれています。
自分の土地ではない定期借地だからこそ、境界を主張する必要が薄れ、境界を気にしない新しい価値観で、お隣さんと良好な関係が成り立ちやすいことも、定期借地の魅力の1つです。