こんにちは。神谷です。
「オオタニィー!」も有言実行通り、ワールドシリーズに進み、しかも相手はアーロン・ジャッジもいる超名門ヤンキース!盛り上がらないわけがない!しかもしかも初戦から逆転満塁サヨナラホームランが出るというドラマ・・・もう楽しみしかないですね。
さて、桜井地域にあるスターターマンションの大規模修繕工事の立会検査を先日行いました。そこで今回は、マンションの大規模修繕工事における現場の職人さん達の知恵や工夫、苦労する点などを少しですがご紹介いたします。
まずは、エアコンの室外機の対処方法です。
このマンションではベランダの防水を強化するため、シート貼り+ウレタン塗膜防水を行いました。
その施工を行うためには、ベランダに置いてある室外機を移動する必要があります。ただし、エアコンが使えなくなってしまっては、居住者さんに迷惑がかかってしまう・・・
そのため、今回の現場ではエアコンが使える状態のまま、写真のように専用の金具を使って室外機を浮かす方法を取っています。
(この金具、実は結構高価なモノらしく、今回は職人さんが奮発して購入してくれたとのこと。感謝です。)
ちなみに、前回までは、足が針のようになった置台を使われていました(写真はポリタンクですみません)。これだとシートが貼りずらいし、ウレタン塗膜防水の場合は、針の設置部分は後で塗りなおす必要がありました。
それが今回のように全て浮かせてしまえれば、作業もしやすく、後処理も不要になります。
進化は現場で起きています。
また、エアコンのドレンから出る排水も、作業時や乾燥時の間はベランダに流れない方が良いので、ドレンホースを延長して、足場を這わせて、地面へ流しています。
写真では、エアコン配線カバーを付けてくださっているお部屋のため、一旦カバーを外し、ドレンホースを取り出しての作業をしています。
次に、塗装と言えば、肝となるのは養生やマスキングの腕前です。
写真は階段部分ですが、階段の巾木(コンクリート)部分と床面、手すりを養生してくれています。
いつもキレイにやってくれているなぁと感心しています。
人が歩く箇所のため、些細なきっかけで破れてしまうこともあるのですが、その度に何度も養生し直してくれています。
細かなところですが、当然、玄関ドア、表札、インターホンなどもしっかり養生して塗装を行います。
インターホンは完全にふさぐことはできないため、養生テープのみを周囲に貼って、音を拾う部分は開放しておきます。
以外にもインターホンの養生は難しく、養生テープが長すぎると声がテープの中で反響してハウリングしやすくなってしまいインターホンが使えなくなるし、短かすぎれば塗料がインターホンにつきやすくなってしまうため、養生テープの長さやインターホンの性能を考慮しつつ、ベストを見極めて作業されています。
また、貼紙も重要です。「ペンキ塗りたて!さわらないで!」マンガやコントの落ちで使われるベンチに貼ってあるような文言ですが、文字通り本当にさわったら大変です。
10年20年と長持ちするような塗料ですので、皮膚に付いたらなかなか落とせません。服やカバンはあきらめてください。塗料が付いた方も、塗料が剥げた部分を直す方もどちらも悲しい思いしかありません。その気持ちを短くストレートに表現した文言なのです。さわらないで!
現場の職人さん達は、安全に・快適に・早く・安く工事が行えるように常に考えてくれています。
今回は本当に少しだけですがご紹介させていただきました。今後も別の写真が撮れたら、掲載していきますので、お楽しみに。