こんにちは。辻浦です。
「いろいろな居場所のある心地いい家」の模型が完成しましたので、写真で少しご紹介したいと思います。
模型は１/５０スケールでつくります。模型をつくりながら、頭の中にある建物のイメージ通りにできているのか、考えながら製作しています。展開図や詳細図など１００枚近くの図面をかきますが、図面から読み取れない部分も模型をつくることで、確認できたりするので、大事な工程だと思います。完成してからもっとこうしておけばよかったと後悔しないためにも、できることは事前に確認して、現場に反映していきます。
また、模型をつくることで、お施主様にもより立体的に完成のイメージをしていただきやすいと思います。少しでも、完成までワクワクした気持ちになっていただけるようにとの願いも込めて…。
１階部分の杉板張りの外観が特徴的で、L字の大きな掃き出し窓で開放的な空間をつくります。今の時期は稲が青々としており、綺麗な緑色が周囲に広がっているので、家の中からでも自然の緑を楽しめると思います。そして、リビングから続くようにウッドデッキを造るので、庭での暮らしの幅が広がりそうですね。
エアコンの室外機など、外観デザインに影響する設備は、すべて北側に配置します。かっこいい外観にしても、室外機一つあるだけで、見た目が変わってくるので、設計段階から、室外機や給湯機などの設置場所を検討することも大切です。
接道する道路側の外観です。1と2階の窓のラインを揃え立体感をだして、アクセントになるように。外構は、全てコンクリートにすると、重たく表情のない印象になってしまうので、タイル・砂利・ブロックをバランスよく合わせます。植栽は、建物完成後に改めて最終検討をしますが、緑があるかないかで住まいの印象が大きく変わってきます。外観をいかすことと、街並みをつくるうえでも、１本でもいいので木を植えることをおすすめします。今回は、アプローチにそって植栽を配置し、玄関までの道をデザインします。また、玄関前の目隠しの役割もあります。
建具や家具は全てオリジナルで職人さんに造っていただきます。その家に合わせて造るので、無駄なスペースを生むこともなく、使い勝手もいいです。自然素材の家なので、既製品の家具を置く場合は、家具だけが浮いてしまう可能性があります。本物の木と、プリントされたニセモノの木を並べてしまうと、本物の木の良さも失われてしまうので注意が必要です。
この住まいは、窓枠に格子を入れたり、柱でサッシをかくしたりと、細かなところまでこだわった住まいで、絵になるところが多いので楽しみです！
