地盤調査ってなにを調べてなにがわかるの?

2023年10月23日
株式会社未来住建|安城市|注文住宅・マンションリノベ・定期借地権付分譲

こんにちは。辻浦です。

今回のブログでは「地盤調査」について。

「地盤調査」とは、建物などを建てる前に、その地盤がどの程度の建物の重さに耐え、沈下に抵抗する力(地耐力)を持っているかを調べることです。家を支えているのは、柱や壁などの「構造」だけではありません。建物がいくら丈夫でも、家の基礎となる地盤が弱ければ安全な住まいとは言えません。目では見えない地盤の中身は、場所によって違うので、しっかりと調べる必要があります。

調査方法は大きくわけて3つ

①SWS試験

住宅の地盤調査で、最も一般的な試験方法です。地盤にロッド(鉄の棒)を垂直に突き刺し、重りをのせることで、荷重に対する貫入量を測り地盤の強度を算出します。土質判定は、サンプリングはせず、貫入時に「ジャリジャリ」といった音や感触で推定します。一般的に調査が可能な深さは地中10mで、調査箇所は敷地四隅と中央の5カ所で行います。他の調査方法に比べ、大きな設備を必要とせず、調査員も少ないため、費用が安価です。

 

②ボーリング調査(標準貫入試験)

地面に円筒形状の孔をあけて、一般的に深さ1mごとに標準貫入試験(N値という強度の計測)を実施して土のサンプルを採取します。土質、地層構成、地下水位の調査なども可能です。SWS試験に比べ、より硬い地盤や正確な土質を調査できますが、約5m四方の作業スペースが必要で、費用も高額です。

 

③平板載荷試験

平板載可試験は、地盤が支えることができる力の大きさ、支持力と呼ばれるものを調査します。載荷板(直径30㎝)と呼ばれる板を設置し、そこに垂直荷重を与え、 荷重の大きさと載荷板の沈下量との関係から地盤を調べます。信頼性の高い試験ですが、載荷版が小さい為、深さ約0.6mより下の地盤は調べることができません。

 

未来住建でやっている地盤調査について

〇SWS試験+SDS試験(10年間の地盤保証)

未来住建では、SWS試験に加えて、より高精度な土質分析を行うため、SDS試験を行っています。

SWS試験では、音や感触で土質を推定していましたが、SDS試験では、トルク値や貫入量といった数値データ、さらに地形や近隣データなど多角的な観点で分析し、ボーリング調査でのサンプリングとSDS試験による土質判別の相関は85%以上の精度をもちます。調査箇所は、敷地中央の一箇所だけ実施するため、安価でボーリング調査なみの地盤調査が可能です。

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高精度な地盤調査は、過剰な地盤改良工事を防ぎます。実際に、SWS試験で改良工事必要と判定され、その後のSDS試験では改良工事不要と判定された事例もあるようです。地盤改良工事にも費用がかかります。改良工事が不要とわかれば、その分、建物自体に費用をまわすことができます。

大きな地震に限らず、地盤が弱いと家の重さに耐えられず不同沈下(不均等に沈んで傾くこと)が起こる可能性もあります。地盤は家を支える最も重要な部分ですので、長く安心して暮らしていただけるよう、適切な地盤調査を行います。