暖かい日が続き、春を感じますね。
桜も満開の時期が過ぎましたが、みなさんお花見は行かれましたか?
花見団子より、みたらし団子派の辻浦です。
さて今回は、ちょっとした家づくりのこだわりを紹介します。
未来住建では、建具や家具を造作していますが、その中で、脇役的な存在のキッチンの「サイドパネル(エンドパネル)」について。
サイドパネルって?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サイドパネルとは、システムキッチンや吊戸棚などの側面にはるパネルのことです。一般的に、側面が壁付ではない場合、扉と同じ柄のサイドパネル(既製品)を取り付けるパターンが多いです。
未来住建では、このパネルを造作しています。
(出典:https://www.toclas.co.jp/kitchen/collagia/plan.html#plan_12)
これは施工例で、チェリー材とシナ合板で造ったサイドパネルです。
自然素材(本物の木や塗り壁)を室内に多く使っているので、キッチンの工業製品感をなるべく消して、造作キッチンのような雰囲気をだせるように。
パネルの内側(キッチン本体側)は、メラミン樹脂のパネルをはっているので、汚れてもお掃除がしやすいです。
既製品と造作ではどのくらい見た目が違うのか比べてみましょう。(既製品のコラージュが下手ですみません…)
造作の方が、後ろや奥のカップボードとの一体感や全体的に統一感がでていませんか?ダイニングテーブルも造作したので、キッチンとのつながりも綺麗に仕上がっています。既製品も悪くはないですが、パネルがあることで、よりキッチンの箱感と、空間に対して独立した印象を感じます。
もう少し離れて、全体を見てみましょう。造作の方が、キッチンがより空間に馴染んでいませんか?リビング、ダイニング、タタミコーナーに対して、キッチンをくっきり分けるのではなく、造作パネルのおかげで、それぞれのエリアがゆるくつながります。まとまり感もありながら、一つの空間としてとらえることができ、広く感じると思います。
家は、ほんとうに多くの建築パーツでできています。
「存在を主張せず、さりげなく空間を引き立てるもの」そんなものたちの存在が結構重要なのかなと思います。
性能、デザイン、素材、質感。全体のバランスを大切にしながら、空間づくりをやっていきたいですね。