一人の時間も大切にできる居場所

2024年10月20日

こんにちは。辻浦です。

先週、神谷の保育園運動会の話でほっこりしましたが、私の5歳になる甥っ子も先週運動会でした。大谷翔平への憧れが強く、テレビに大谷が映れば「大谷だ!」ではなく、「オオタニィー!」と英語風に叫ぶ甥っ子ですが、徒競走で4回のフライングをしてしまったそうです。一位になりたいという気持ちが強すぎたのか、ルールを理解しきれていないのか。あなたの憧れのオオタニィーはルールを守って1位になる人だよと伝えておこうと思います。

 

さて、間取を考えていくうえで、「一人の時間を大切にできる居場所が欲しい」とお考えの方も多いと思います。ただ、書斎のような完全な個室にしてしまうと、家族がフレキシブルに使えないというデメリットが生れます。

そこでおすすめなのが、「ヌック」です。ヌックとは、こじんまりとした居心地のいい空間のことを指します。空間を個室のように壁や扉で仕切らず、段差や素材の違いでゆるやかにゾーニングしている点が特徴です。リビングの一角に設けることで、自分一人の時間を過ごしながらも、家族とほどよい距離感でつながる空間にしたいという場合は、ヌックはとても有効です。

 

 

過去の事例を一部ご紹介します。

アーチ状にくり抜いた洞穴のようなイメージの入口は、床を一段高くして空間にメリハリをつけています。秘密基地みたいな雰囲気がいいですよね。床の仕上げは、フローリングではなくカーペットにすることで、別の空間という認識がしやすいです。また、そのままごろんと寝転がれたり。天井から垂れるペンダントライトが重心を下げ落ち着く雰囲気を演出しています。

 

 

こちらは、リビングの隅に設けたヌック。フローリングからフラットにつなげ、畳敷きで空間の変化を出しています。ここでは、趣味の作業スペースとしても使いたいとのご要望だったので、カウンターと両サイドには可動式の収納棚を造作しました。足元は掘り下げているので座りやすいです。

ヌックのこじんまりとしたスペースが、一人の時間を大切にできる場所になったり、子どもにとっては秘密基地のようなわくわくする場所になります。

ヌックのように暮らし方の幅が広がる魅力的な空間をご提案していきます!