こんにちは。杉浦です。
注文住宅に限らず、新しい家でこだわるポイントとして「収納」があると思います。
多くの方が、収納量の増加を希望し、実際に持家に関する不満でも「収納量の少なさ」が上位に挙がることがよくあります。
では、なぜ設計段階で十分に検討されているはずの注文住宅でも、このような不満が生じるのでしょうか?
最もよくあるのが、お施主様の希望する収納量よりも、2~3割増しで余裕を持たせた収納設計を進め、「これで将来も十分だろう」と誤解してしまうケースです。
しかし、ただ収納量を増やすだけでは家は片付きません。
床面積が増える一方で、無駄な予算がかかることもあります。
重要なのは、現在の生活と将来を見据えた上で、必要な収納量を考慮しながら設計を進めることです。
単に広い納戸やウォークインクローゼットをつくるのではなく、リビングやキッチンといった各スペースに適した収納を、必要な量と方法で配置することが大切です。
さらに、生活動線上に収納を設けることも重要です。適切な場所に必要な収納が無ければ、どれだけスペースを増やしてもモノが溢れ、片付かない家になってしまいます。
収納はモノの量に合わせて増やすのではなく、暮らし方に合わせた収納計画が必要です。