こんにちは。設計担当の杉浦です。
しかし、季節の移ろいを感じられる庭は、暮らしに豊かさと彩りをもたらし、家に欠かせない大切な要素です。庭づくりを楽しむことで、日常生活に自然とのふれあいが増え、住まい全体の価値が高まります。
造園とは、庭のデザインに加えて、駐車スペースやアプローチなど、外回り全体の空間を作り上げることを指します。間取りや動線、機能性、デザインと同じように、庭づくりも「どんな暮らしがしたいか」という視点で考えることが大切です。
「植物は好きだけど、育てるのが苦手」という方も多いのではないでしょうか。中には「植栽はいりません」という方もいらっしゃいますが、植栽が少しもないと、どこか寂しさを感じるものです。庭づくりは無理のない範囲で始めることが大切です。
まずは、ご家族で好きな花や樹木、苦手な植物について話し合ってみましょう。少しずつ植物のお世話をすることで、自然と庭への愛着が湧いてきます。お手入れが比較的簡単な植物から取り入れれば、無理なく自然を感じられる庭が完成します。
落葉樹を植えることで、季節の移ろいを感じられます。夏は葉が茂り、強い日差しを和らげてくれます。冬には葉が落ち、部屋に暖かな陽射しを取り込むことができ、自然がもたらす快適さを享受できます。一方、常緑樹は一年中緑を保ち、庭に安定した彩りを与えてくれます。落葉樹と常緑樹を組み合わせることで、バランスよく四季の変化を楽しむことができるのです。
庭にシンボルツリーを1本植えるだけで、家の表情ががらりと変わります。リビングからその木が見える配置にすれば、家族がいつでも自然を感じられる特別な空間に。また、シンボルツリーは街並みにも調和し、住まいの魅力を引き立ててくれるでしょう。
庭づくりは、日常に自然を取り入れることで、心地よさや温かみをもたらします。庭の緑を眺め、四季の変化を肌で感じることで、暮らしがより豊かで幸せなものへと変わっていくのではないでしょうか。