こんにちは。辻浦です。
朝から暑い日が続きますので、熱中症には十分お気をつけください☀
さて、前回のブログが造作洗面台についてだったので、造作つながりでブログを書こうと思います。未来住建は、洗面台やカップボード、ワークスペースなど、その家に合わせて家具を全て造作しています。
家具の扉には「シナ」という樹種をよく使用します。木目がやわらかい印象で、色味も明るいので、空間に馴染みやすい樹種です。そのままの色味も、シンプルでいいですが、より”家具感”を出したかったので、カラー塗料を塗ったらどんな雰囲気になるのか試してみました!
塗料は「オスモカラー」を使います。ひまわり油などの自然の植物油由来の自然塗料です。ペンキやウレタン塗装など合成樹脂をベースにしたプラスチックのような塗膜とは異なり、植物油を浸透させて、木を表面と内側から保護し、無垢材の良さを引き出す塗料です。有害物質を一切含んでいないので、子どもの家具にも安心して使用できます。また、撥水性・防汚性もあるのでお手入れも簡単です。
塗料やワックス選びにおいては、無垢材本来の手触りや表情が残るもの、木の呼吸を妨げないものを選ぶことが大切です。
ホワイト系の塗料を2種類塗ってみました。
ホワイトスプルースは、半透明なのでシナの木目をいかしたナチュラルな仕上がりです。色味の主張が強すぎないので、家具だけではなく、壁や天井など広範囲なところでも使いやすい色だと思います。
ホワイトは、存在感のある印象的なカラーです。自然塗料なので、ペンキなどに比べると、白色が浮くことなく木に馴染んだやさしい色味です。家具のアクセントカラーとして取り入れるといい雰囲気に仕上がると思います。
チェリーの天板と合わせて見ると、かなり雰囲気が違いますよね。
ホワイトスプルースは、和室でも浮くことなく使えそうです。
より”家具感”を出すには存在感のあるホワイトが個人的におすすめです。可愛くなりすぎない絶妙な白色がいいですね。自然塗料だからこそ出せる色味。チェリーの濃い色味とセットで使うのもポイントで、コントラストがいい感じです!
現在、建築中の住まいの洗面台にはこのホワイトを採用しました。単なる洗面台ではなく、”おしゃれな家具のような洗面台”にするために、壁は、白色のマットなボーダータイル、真鍮のタオルリング、パーツ一つ一つの質感や形もバランスをみながら選びました。仕上がりがとても楽しみです!(また施工中の写真は、現場レポートの方でご紹介します。)
造作家具を考えるときに海外の施工事例を参考にしますが、空間のアクセントに深緑色や藍色などを木材に塗装しているのをよく見ます。濃い色味も全体のバランスを考えながら取り入れると、バチっとかっこいい空間に仕上がります!次は、濃い色味もチャレンジしたいですね。